堀の内貝塚、小塚山、じゅん菜池  鳥だより


日本野鳥の会 会員 村岡幸生


この度、小塚山およびその周辺に生息する鳥たちの情報をお知らせすることとなりました。その前に、まずはその環境が他の場所とは異なった特別なところであることをご理解いただきたく思います。
市川市の北西部には緑地帯がいくつか連なっています。堀の内貝塚公園、小塚山公園、保存緑地、じゅん菜池緑地、国府台の雑木林、そして里見公園です。里見公園はさらに南北に走る真間山を起点とし、上矢切に至る斜面林と接続しています。それぞれの緑地帯や、斜面林は単一の樹種によるものでなく、針葉樹、落葉樹、常緑樹などの種々の樹木からなり、おまけに、それぞれに特色があります。全体として、その樹性の多さには驚くばかりです。それ等が、corridor(回廊)となり、全体として、豊かで大きな一つの生息環境を創り出しています。
お知らせする、鳥だよりの範囲は堀の内貝塚公園、小塚山公園、保存緑地、じゅん菜池とします。特にこの範囲は、春秋の渡り鳥や、越冬する鳥たちが数多く見られ、市街地としては、類を見ない良好な場所です。
それが今計画されている東京外環道路により、破壊され、切り裂かれようとしています。そこに生息する鳥たちを通して、広く皆様にこのすばらしい環境を知ってもらい、そしてそこに生息する生きもの達を楽しみながら、共に、この環境を破壊から守って頂きたいと思います。

2004年5月〜

日時 12月11日(土)9:35〜11:35
天候
確認された鳥

カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ユリカモメ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ルリビタキ、大形ツグミS.P、ウグイス、キクイタダキ、シジュウカラ、メジロ、シメ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 

計21種

コメント 今日も小春日和で暖かでした。暖かい冬は冬鳥のやってくるのが遅くなるといわれておりますが、ツグミ、シロハラ、アカハラの姿は見ることができませんでした。ただ大形ツグミの声が、難解か聞かれたので大形ツグミS.Pとしました。
小塚山のあずまや近くのコナラの木にキクイタダキがメジロ、シジュウカラの混群に入っていました。また、ルリビタキ メス形1羽がおりましたが、渡ってきたばかりか、落ち着かず、あちこち、飛びまわっておりました。
じゅん菜池のカモはオナガガモが多く、この数年はハシビロガモが少なくなってきました。

日時 12月3日(金)10:12〜12:30
天候
確認された鳥

カワウ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ユリカモメ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、シロハラ、ウグイス、キクイタダキ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、シメ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 計22種

コメント 小塚山ではキクイタダキが2羽見ることができました。過去の記録を見ると、小塚山のキクイタダキは1999年1月30日を最後に見ておりません。キクイタダキは針葉樹を好み、特に赤松におります。小塚山にキクイタダキがいなくなったのは赤松が枯れてなくなってしまったのが、原因と考えておりました。しかし今日見たキクイタダキはクヌギの樹幹の中を飛び交っておりました。そばに杉の木があり、そこにいたのが、たまたまクヌギに移ったとも考えられますが、とにかく5年ぶりの再会でした。他にシメ、シロハラ、ジョウビタキも見られ、じゅん菜池のカモもおよそ700羽は超えたようです。冬本番となりました。

日時 11月4日(木)9:20〜11:35
天候
確認された鳥 カワウ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、コサメビタキ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント クヌギ、コナラ、イヌシデ、ニセアカシア、等々は黄色に色づいてすっかり秋も深まった感じがしておりましたが今日は10月初めを思わせる暖かさで、そのせいか冬鳥は何も来ておりませんでした。小塚山のミズキのポイントではコサメビタキが1羽でしたがまだ見られました。じゅん菜池のカモはおよそ580羽ほどになっておりました。やはりヒドリガモが一番多いようです。小塚山ではウグイスが2羽、ササ鳴きをしておりました。やはり季節は巡ってきておりました。

日時 11月4日(木)9:20〜11:35
天候
確認された鳥 カワウ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、コサメビタキ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント クヌギ、コナラ、イヌシデ、ニセアカシア等は黄色に色づいて、すっかり秋も深まった感じがしておりましたが、今日は10月初めを思わせる暖かさでそのせいか冬鳥は何も来ておりませんでした。小塚山のミズキのポイントではコサメビタキが1羽でしたがまだ見られました。じゅん菜池のカモはおよそ580羽ほどになっておりました。やはりヒドリガモが一番多いようです。小塚山ではウグイスが2羽、ササ鳴をしておりました。やはり季節はめぐってきておりました。

日時 10月18日(月)11:00〜13:23
天候 晴れ
確認された鳥 カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、キビタキ、エゾビタキ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 少しずつですが、鳥が戻ってきているようです。メジロ、シジュウカラ、コゲラの声があちこちで聞かれました。姿も見られました。小塚山のミズキのポイントでは、ヒタキの仲間がいつになく多く見られましたが、どれもじっとしておらず、やっと、キビタキメス1羽、エゾビタキ2羽の確認ができました。じゅん菜池ではヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロとおよそ200羽近くが渡ってきておりました。いよいよこれから冬鳥のシーズンです。

日時 10月10日(金)11:30〜13:23
天候 くもり
確認された鳥 ダイサギ、カルガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、オオタカ、キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ハシブトガラス
コメント 時間がなかったので堀の内貝塚へは行きませんでした。期待の小塚山のミズキのポイントではヒタキの仲間はゼロ。その代わり、そのミズキの上、雲ひとつない青空をオオタカが1羽、ゆっくりと輪をかきながら南から北の方向に上昇しながら消えていきました。幅広く膨らんだ次列風切羽根に昼の日差しが透き通って、とてもきれいでした。成鳥でした。じゅん菜池ではオナガガモが3羽増えておりました。

日時 10月7日(木)8:55〜11:10
天候 晴れ
確認された鳥 ダイサギ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、オオタカ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、キビタキ、コサメビタキ、シジュウカラ、メジロ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 小塚山の近くまで来ると、カケスのジェージェーと鳴く声が聞こえてきました。ときどきクルルーやクーとか変わった声も出しておりました。あまり騒がしいので2、3羽いるのかと思ったら1羽だけでした。ミズキの木ではコサメビタキがそのくるりと丸い目のかわいい姿をよく見せてくれたし、キビタキのメスは枝に止まっているとき頭をカクンカクンと上下に動かしておりました。森の中ではジョロウグモが網を張り、もうすっかり秋でした。

日時 9月28日(火)11:00〜13:35
天候 くもり
確認された鳥 カワウ、ダイサギ、カルガモ、コガモ、ハシビロガモ、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 途中の国分6丁目国分川沿いでチョウゲンボウが1羽めずらしく羽ばたきもせず、輪をかいて帆翔しておりました。2回ほどちょっとホバリングをしただけでした。これは幸先がよいと期待して堀の内貝塚、小塚山へと行きましたが、鳥は全くといって良いほど姿を見せず、特に期待していたヒタキの仲間は全く見られませんでした。昨日の冷たい雨が影響したのかも知れません。じゅん菜池のハシビロガモは23日の5羽から増えておらず、だいぶ渡りが遅れているように思えました。ミゾソバがきれいに咲いていました。オニバスの花はまだ開いておらず、タケノコのようなツボミのままでした。

日時 9月23日(木)10:08〜13:25
天候 曇り
確認された鳥 ダイサギ、カルガモ、コガモ、ハシビロガモ、キジバト、ヒヨドリ、キビタキ、エゾビタキ、コサメビタキ、メジロ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 昨日までの暑さも和らぎ、小塚山のミズキのポイントではコサメビタキ1羽、キビタキのメス1羽、エゾビタキ2羽を見ることが出ました。これでやっと秋を確認しました。じゅん菜池では北の国からハシビロガモ5羽、コガモのメス1羽がすでに来ておりました。これからカモの仲間は日ごとに増えていくでしょう。それに珍しくダイサギが1羽おりました。

日時 9月10日(金)9:10〜11:32
天候 曇りのち晴れ
確認された鳥 カワウ、カルガモ、キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 気の早いヒタキの仲間に会えるかもしれないと期待をして行きましたが、会えませんでした。少し早すぎたようでした。どこも鳥影が少なく、真夏のようでした。ゴンズイの赤い実が成り、ヒガンバナがあちこちで咲いていました。まさに秋です。ツクツクホウシの大合唱にアブラゼミも少し混じっていました。じゅん菜池ではハスとアサザが咲き、まだ少しですが、ヒツジグサ、コウホネ、ミソハギの花も残っていました。オニバスのトゲだらけのツボミがにょっきり水面から出ており、水際のミクリは実をつけていました。

日時 8月10日(火)11:10〜13:12
天候 晴れ
確認された鳥 カルガモ、キジバト、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 今が一年のうちで一番鳥の少ない季節とはいいながら、本当に少なかったです。そろそろ南の国に帰るツバメが、小さな群れをつくって飛んでおりました。あの中には今年生まれた子ツバメも混じっているのでしょう。今年の小塚山のミズキはまだ青いですが実をたくさんつけておりました。黒く熟する9月末頃にはヒタキの仲間がたくさんやってくることでしょう。鳥が少なかった代わりにトンボが何種類か見られました。堀の内貝塚ではノシメトンボ、保存緑地ではマイコアカネ、じゅん菜池ではコシアキトンボ、ギンヤンマ、チョウトンボ、ウチワヤンマが飛んでおりました。またじゅん菜池奥では水際に、ミソハギが赤紫の花を咲かせていました。堀の内貝塚ではキツネノカミソリがたくさん咲いておりました。

日時 7月6日(火)10:12〜11:50
天候 晴れ
確認された鳥 カルガモ、キジバト、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 7月、8月は鳥の最も少ない季節、それでもシジュウカラ、メジロ、コゲラの元気な混群に出会いました。シジュウカラの幼鳥が混じっていました。じゅん菜池ではカルガモが20羽いましたが、その中には、体形は一人前でも、まだ幼な気が残った今年生まれが混じっていました。空地ではオニヤンマ、林中の道ではノシメトンボ、ナツアカネ、じゅん菜池ではコシアキトンボ、ウチワヤンマなどのトンボが見られました。保存緑地ではヤブミョウガの花が咲き、じゅん菜池の岸辺ではハンゲショウの葉と花、池ではヒツジグサとコウホネが見られました。気だるい林では、ニイニイゼミの声がしみとおるように聞こえ、鳥は少ないですが、夏の林と池はとても楽しいものでした。

日時 6月2日(水)9:25〜11:25
天候 晴れ
確認された鳥 カワウ、カルガモ、キジバト、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 堀の内貝塚、小塚山ではシジュウカラの幼鳥が数多く見られましたが、小塚山ではヤマガラの幼鳥も見られました。じゅん菜池ではコウホネの黄色い花が鮮やかに咲き、その近くで、ウシガエルが四つに組んで相撲をとっていました。キショウブの強い香り、ツバメが水面を飛び、コシアキトンボも飛んで、もう夏真っ盛りでした。

日時 5月19日(水)8:35〜10:10
天候 くもり
確認された鳥 カワウ、カルガモ、キジバト、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 久しぶりに来て見ると、すっかり緑は濃くなり、鳥影も少なくなり、あたりは静まり返っておりました。ただ小塚山の北斜面が埋め立てられ、東側には板で仕切られた工事用道路が延びておりました。それを見たとき、胸が痛むと同時に、怒りがこみ上げてきました。工事中のためか小塚山はほとんど鳥はおりませんでした。ただあちこちでまだ少し黄色味のあるシジュウカラの幼鳥が親から餌をもらっているのを見たのはとても楽しいことでした。