堀の内貝塚、小塚山、じゅん菜池  鳥だより


日本野鳥の会 会員 村岡幸生


この度、小塚山およびその周辺に生息する鳥たちの情報をお知らせすることとなりました。その前に、まずはその環境が他の場所とは異なった特別なところであることをご理解いただきたく思います。
市川市の北西部には緑地帯がいくつか連なっています。堀の内貝塚公園、小塚山公園、保存緑地、じゅん菜池緑地、国府台の雑木林、そして里見公園です。里見公園はさらに南北に走る真間山を起点とし、上矢切に至る斜面林と接続しています。それぞれの緑地帯や、斜面林は単一の樹種によるものでなく、針葉樹、落葉樹、常緑樹などの種々の樹木からなり、おまけに、それぞれに特色があります。全体として、その樹性の多さには驚くばかりです。それ等が、corridor(回廊)となり、全体として、豊かで大きな一つの生息環境を創り出しています。
お知らせする、鳥だよりの範囲は堀の内貝塚公園、小塚山公園、保存緑地、じゅん菜池とします。特にこの範囲は、春秋の渡り鳥や、越冬する鳥たちが数多く見られ、市街地としては、類を見ない良好な場所です。
それが今計画されている東京外環道路により、破壊され、切り裂かれようとしています。そこに生息する鳥たちを通して、広く皆様にこのすばらしい環境を知ってもらい、そしてそこに生息する生きもの達を楽しみながら、共に、この環境を破壊から守って頂きたいと思います。

2002年1月〜2002年11月

日時 11月29日(金)11:00〜12:45
天候
確認された鳥 カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ユリカモメ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、ウソ、オナガ、ハシブトガラス
コメント 小塚山の南側斜面下の小道を落ち葉を踏みながら行くと、柵の上にジョウビタキのメスがおりました。近づくとそばのムラサキシキブの木に移りました。その枝先には、何と、ウソが1羽無心にその紫色の実を食べていました。メスでした。そっと、その場を離れると、後ろの方から「フィッ」「フィッ」とウソの口笛が聞こえてきました。さらに登ると、散り敷いた落葉にパラパラと音がして、まさか雨かと見上げると、イヌシデの樹冠に20羽ほどのカワラヒワの群れがとまり、盛んにその種を食べていました。その種のさやが落ちる音でした。

日時 10月28日(月)11:30〜13:00
天候
確認された鳥 アカツクシガモ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 何と、じゅん菜池にアカツクシガモのメスが1羽いました!カルガモより少し大きめ、しかもあの目立つオレンジ色がかった薄茶色。動作がなんとなくマガンを思わせる。しかも岸に立ってこちらへ約5メートルのところまで近づいてきました。なんとラッキーなことか。堀之内貝塚では飛び立った鳥がアカハラか?確認にはいたりませんでした。小塚山もヒヨドリ、シジュウカラ、メジロくらいで冬鳥には少し早いといった感じでした。期待していたアカゲラも現れず少しがっかりしていたところだっただけに、アカツクシガモは意外であり、驚きでした。

日時 9月26日(木)10:45〜12:40
天候 晴ときどきうすぐもり
確認された鳥 カルガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キジバト、トケンSP、コゲラ、ヒヨドリ、キビタキ、エゾビタキ、コサメビタキ、シジュウカラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 都合により、しばらく休ませていただきました。久しぶりの鳥だよりです。小塚山のミズキのポイントでは、キビタキ(オス)1羽、エゾビタキ2羽、コサメビタキ1羽が見られました。トケンの仲間も一瞬枝に止まりました。目が黒く、アイリングが黄色ではっきりとし、胸のシマの状態から、はじめツツドリと判断しましたが、一瞬ヒヨドリが来たと思った。大きさ、背の色がだいぶ黒っぽいのでホトトギスの可能性もあり、迷ったので、トケンSP(カッコウ、ホトトギス、ツツドリ等の仲間)としました。
じゅん菜池ではハシビロガモ6羽、オナガガモ2羽が来ていました。なぜかこの時期、カルガモが増え、46羽いました。昨年の9月28日にも、ちょうど46羽を数えております。
小塚山のミズキのポイント(北側)では、まだ、しばらくヒタキの仲間が楽しめそうです。

日時 4月29日(月)9:12〜12:00
天候
確認された鳥 カワウ、カルガモ、ヒドリガモ、キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 今日は北国分外環対策協議会主催のバードウォッチングの集いの結果に時間前に堀の内貝塚を見たデータを加えました。天候に恵まれてムシクイの仲を期待したのですが、残念ながら出ませんでした。渡りの途中思われるツグミとシメが樹冠をせわしく移動しておりました。シジュウカラやスズメが特大のイモ虫をつついており、ヒヨドリが、コナラの葉陰からイモ虫を獲っておりました。いずれも繁殖中なのでしょう。じゅん菜池ではなぜか、ヒドリガモのメスが1羽残っていました。どうやら翼を痛めているようです。番外として小塚山でコジュケイの声、じゅん菜池ではバリケンが3羽おりました。

日時 3月13日(水) 10:10〜11:50
天候 晴れ
確認された鳥 カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、シメ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 樹木も芽吹き始め、すっかり春めいてきました。シジュウカラがよく囀っていました。ヒガラが1羽、アスレチックの林で囀っていました。アカハラ、シロハラは落ち着きなく枝から枝へ飛んでいました。それぞれの繁殖場所へ旅立つのでしょう。じゅん菜池のカモは、少し数が減ったようですが、それでも相変わらずにぎやかでした。

日時 2月10日(日) 10:00〜11:35
天候 くもり一時小雪
確認された鳥 カワウ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ユリカモメ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、シジュウカラ、メジロ、シメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント 今日は曇りで寒く、一時小雪も舞いました。久しぶりにトラツグミは堀之内貝塚公園の中をあちこちと落ち着きなく飛び廻っておりました。もうそろそろ山へ帰る準備をしているのかもしれません。今年はシメが多く見られますが、ツグミの仲間は少ないようです。今日もツグミ1羽、シロハラ1羽のみで、アカハラは今年になってまだ見ておりません。

日時 1月14日(月) 9:25〜12:00
天候 晴れ
確認された鳥 カワウ、カルガモ、ヒドリガモ、アメリカヒドリ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ユリカモメ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、シメ、スズメ、ムクドリ、ホシハジロ、ハシブトガラス
コメント 今日の資料は小塚山からじゅん菜池にかけて行われた北国分外環対策協議会主催のバードウォッチングの集いの折の資料に、開始するに先立ち、堀之内貝塚をウォッチングした資料を補足したものです。今日はいたるところでメジロが数多く見られました。じゅん菜池北側斜面林の近くでヤマガラが5〜6羽、ニーニーと鳴きながら盛んに飛びかっていました。カワセミはじゅん菜池北奥の池でとてもよく見られ、参加の人たちは大喜びでした。また、アメリカヒドリのオスもよく見られました。

日時 1月6日(日) 10:20〜12:00
天候 晴れ
確認された鳥 カワウ、カルガモ、ヒドリガモ、アメリカヒドリ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ユリカモメ、キジバト、アカゲラ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、シロハラ、ウグイス、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、シメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
コメント アカゲラは小塚山の隣のアスレチック前の林におりました。メスでした。しばらく枯れ木をつついておりましたが、保存緑地方向へ飛び去りました。小塚山でよく見かける個体がじゅん菜池あたりとを移動しているものと思います。ヒガラはじゅん菜池北側斜面林でシジュウカラ、メジロ、コゲラ、ヤマガラの混群に入っていました。アメリカヒドリはメスでした。オスもいたそうですが、私が見たときはどこかにいっていたらしく見当たりませんでした。