●知床半島

じつはあまり教えたくない場所なので、とくに川の名前は伏せる。とにかく幻の魚といわれているオショロコマがいやというほど釣れる。時期は6月ごろがいい。フライなどはナニを投げても喰らいついてくる。ドライだろうが、ニンフだろうが、大きさなどはなんでもいいというぐらいだ。レギュラーサイズは20cmだが、これ以上のものはなかなか釣れない。中級以上の方は大物狙いをしてみてはどうだろうか? ただ、たくさん釣れるからといってキャッチ&イートは必要最小限にしていただきたい。 知床半島は、ヒグマの生息地として有名である。海岸線の民家などもなんどか襲われている。また藪が多いので、ヒグマが突然現れることもあるので注意が必要だ。単独行は避けて、クマ除けのベルなどを持ち歩くことをオススメする。また渓流を奥深くさかのぼるとそれだけヒグマの生息地に踏み入ることになるのを忘れないようにしたい。また春は警戒心の強い親子のヒグマに遭遇することもあるので、さらなる注意が必要だ。
・遊漁料/なし。漁期はないが、秋の産卵時期とサケの遡上時期は避ける。
・交通/女満別空港→国道334号線ウトロ→羅臼→国道335号線(道道知床公園羅臼線)周辺。
●道志川

この春からキャッチ&リリースの専用エリアが設けられた。場所は道志村役場を中心に山中湖へ向かう道沿い3kmなので、アクセスはとても便利である。駐車場も適度にあるのだが、最盛期の土日は混むので前日か、早朝に行く必要がある。道志村漁協が管理していて、ときどきヤマメを放流しているので魚影は濃い。ある意味まるで管理釣り場のような様相を呈しているが、ヤマメは良型で美しい。まずボウズということはないので、小手調べ、または初心者には最適である。首都圏から近いというのもいい。ある溜まりには、かなり大きな魚影を見ることもあり、さまざまなアプローチをしたが、結局釣れなかった。ウグイも混在しているかもしれない。遊漁券は商店などで簡単に買える。早朝などは善之木というところのコンビニで購入するのがいいだろう。
・遊漁料/エリア内1000円(キャッチ&リリース区間・2003年度)。入漁期間あり。
・交通/中央自動車道相模湖ICから国道20号線経由で相模湖→日蓮大橋→道志方面へ。
●芦ノ湖

数年前はかなり通っていたが、最近は年間に2、3回程度になっている。2月末のスーパー・ドリーム・カップの時期にはでかい釣堀状態になって、ものすごくデカイ(50センチ級以上の)レインボートラウトが釣れる。やや小さめだがブラウントラウトも釣れる。ただし、人ごみの中で釣るようなイメージになって、どうしても陸っぱりだと厳しい。私が好きなのは白浜で、この浜で立ち込むことになる。だが結局はボートをチャーターできる人の方が有利である。このあたりのことから、足が遠のいている。一度フローターを浮かべようとして、漁協に怒られた。環境にはやさしいはずなのだが、ボートとの接触事故を恐れた処置らしい。儲かるボートを優先する姿勢に疑問を感じる。また、フライではどうしてもシンキングラインを使って沈めるストリーマータイプのフライが必要。またタックルも大きめのものが必要なので初心者向きではない。だが、関東で湖のフライフイッシングを体験したい人にはうってつけである。
・遊漁料/1000円(年券5000円、通常期間・2003年度)。入漁期間、区域あり。
・交通/東名→厚木IC→厚木小田原道路→箱根新道→芦ノ湖。
●支笏湖(美笛川)

千歳からも札幌からも比較的近い湖である。ここで有名なのはチップといわれるヒメマスだ。5月の解禁時期になるとたくさんのボートが湖に浮かぶ。だが近年その数は激減しているようである。そのほかに釣れる魚はアメマスといわれるイワナがほとんどである。小さいものであればかなり釣れる。ニジマスなどもいる。私がよく行くフィールドとしては美笛川の河口だ。美笛川の流れ込みがあるので、魚が集まる。カルデラ湖のために落ち込みがかなりあるので、シンキングラインを使ってストリーマーやイマージャーを沈める釣りが必要である。まあ、ここは釣れなくてもまわりの景色を見るだけでも満足してしまうところだ。
湖で釣れない場合は美笛川を遡る釣りができる(じつはこの釣りが好きである)。キャンプ場が近いのでクマが出没することもあり、クマよけのベルなどは必需品である。できるだけ単独行は避けたい。流れは穏やかで釣りやすい。魚はニジマスだ。かなり大きいものもいるらしいが、私は尺程度のニジマスしか釣ったことがない。ほとんどは小さなものだ。だが本州などにいるような養殖ではなくネイチャーなものなので、ファイトし、魚体もきれいである。フライはドライでもウェットでも大丈夫だが、近年スレてきているので、色やサイズはいろいろと変えたほうがよい。千歳空港から数十分のところなので札幌出張の空き時間でも十分に楽しめる。
・遊漁料/なし・禁漁区あり、ヒメマスに関しては禁漁期間がある。だが秋の期間はそのほかの魚も自主禁漁にしたいものだ。
・交通/千歳空港→千歳→支笏湖
●世附川(神奈川県)

丹沢湖のバックウォーターである。数年前に事故が起こったのは湖の反対側になる。ここは観光施設などもないので静かな釣りが楽しめる。また川沿いに道があるのだが、ゲートが設けられていて一般車は進入できない。数年前まで自転車で入ることができたが、事故が頻発したために禁止になってしまった。徒歩でフィールドまで歩かなければならない。ゲートそばの商店で入漁券を購入する。本流沿いと大又ダムへの道があり、どちらでも釣りが可能だが、大又ダムの方はダムより上に行かないと釣りにならない。私はたいていは大又ダム方面へ行くことが多い。フィールドまでは30分は歩く(その分釣り人も少ないということだ)。フライらしい釣りができるのは、このダムから上の数百メートルで、開けているので存分にロッドが振れる。それから上はテンカラ釣りのような釣りになる。魚は放流のヤマメで20cmは超えるサイズにも出会える。ここはフィールドまでかなり歩くために首都圏に近いにもかかわらずフィールドが荒らされていない方である。だが、解禁からひと月ぐらいはコンスタントに釣れるが、それ以降はかなり渋い。真夏は渇水になり、状況はますます悪くなる。解禁後すぐがねらい目ではある。だが、軽いハイキングを楽しむつもりなら十分に目的は達成されるだろう。
・遊漁料/1000円(2003年度)、3月〜10月
・交通/東名大井松田IC→国道246号線を御殿場方面→清水橋を右折→丹沢湖経由
●阿寒湖(阿寒川)

阿寒湖の大島の対面にある岸がフライフィッシングのフィールドである。国道240号線沿いには駐車場もある。5月からの最盛期には平日でも人が絶えることはない。アメマスが釣れることが多いが、ニジマスなどもヒットする。やはりタックルは大型のものが必要である。フライはストリーマーやイマージャーの大型がいいだろう。リトリーブは途切れなく行うのがコツである。またボートでの釣りになると、かなりヒット率が高まる。一度体験してみてはいかがだろうか?本州では絶対に味わえない大物に出会える。阿寒湖から流れ出る阿寒川もたまらないフィールドである。水量が年間を通して豊富なので、ゆっくりとドライフライ流すことはできないところが多いが、思わぬところから、ネイティブのニジマスが飛び出ることも多い。初心者はタックルの大きめのものをテンカラ的に使うのほうが楽である。中級者以上は小さいタックルでコマめにポイントを狙っていくと楽しい釣りが期待できる。阿寒湖周辺は有名なフィールドなので、釣り人も多い。だが、そんな人間をあざ笑うような自然が包み込んでくれるはずである。ただ、この阿寒湖の周辺はヒグマの生息地であるので十分に注意が必要だ。
・遊漁料/1000円(2001年度)。入漁期間あり。現場売りで買うこともできる(ほんどの人がこうしているようだ)。
・交通/釧路空港→阿寒湖方面国道240号線→国道241号線・阿寒湖畔。